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ダーツ好きなのほほん社会人のブログ

中尉の黒歴史シリーズ第一話 消えた約束と命

 これは、中尉の黒歴史の一部です。
 最近良い記事がないので。というよりも、時間的にも書けませんし、たまたま見つけたファイルがあったので。


純粋な少年時代の中尉の心が伝わってくる秘話です。
 大人への階段を踏み込むことに戸惑いを感じるガラスの十代でした。
 
 
 今読み返しても泣けます。

  ノンフィクションです。
消えた約束と命
「明日、歩行者天国に行こう。」・・・中尉の親友と歩行者天国に行く約束をした。小学校の修学旅行の前に買ったお気に入りの財布に夏目漱石さんを何人かいれ、ストラップをじゃらじゃら付けて、お気に入りのリュックを用意して準備が終わった。

 歩行者天国前夜、この前までの歩行者天国の思い出を想いだしていた。エアガン欲しさについ、もう一回、もう一回と百円玉を出し、ようやく手に入れた念願の銃。中学三年生時代、受験と言う巨大な壁の前で、気分転換に射的。普段、会うことが出来なくなった仲間との再会。いつも親友と2人で何事もこなしてきた。だが、これからは、それぞれに自分の道を歩むことになるため。いつどこでどうなるか?なんてことは中尉にも分からない。ただ、祭りや、楽しい行事の時は、みんなの笑顔が見たい。短い間だったが、共に喜び、共に力を合わせ、共に涙を流した掛け替えのない友達の笑顔が見たい。そう想いながら歩行者天国の当日を迎える事となった。
朝、親友からの電話が来て午後の2時に待ち合わせをすることとなった。制服に身を包み、体操着入れとリュックを肩に下げ自転車にまたがり、「仲間と再開出来る」と心の中で想う。

 やがて、磐農の弓道場で部長さんや、先輩方、弓道仲間達と合流した。
 いつもの様に筋トレとストレッチ、射法八節を行い、久々に的張をやって、先輩達の動作を観て、座射を行い、部活が終わった。とうとう、みんなに会えるんだ。一刻も早く歩行者天国に行かなくちゃ。と自転車を校門の前まで走らせた。ふと、向かい側の林の方を見ると何か犬の置物らしき物がある。歩行者の方に首を向けているようだ。やはり、犬である。しかし、左の前足が地面に付かないでプルプルと痙攣している様だ。観ぬに観かねず、自転車を止めてみた。すると、植田の方から犬を見て心配した人が来た。
 中尉とその人は、しばらく話し合い、犬を一時、学校に連れていった。

 一先ず、先生を探すのが最優先である。野球部の顧問の先生に話の内容を伝えた。迷い犬として、警察に連絡を入れるようにといった。だが、私は携帯電話を持っているはずがなく、先輩に話を伝え先輩を呼んで来た。先輩は先生と話した後、電話をしてくれた。どうやら、警察の方は手が回らない様なので保健所に架けるように言った様で、先輩が保健所に電話をすると、今日は保健所が休みだから、明日の朝に身柄の受け取りに来るという連絡があった。

 どうやら、これ以上親友を待たせるわけにはいかない。一先ず、部長さんに電話を借り、家に電話し、親友の家の電話番号を聞いた。そして、今度は、親友の家の人に約束の中止をせざるおえなかった理由を説明し、そのことを親友の電話に入れてもらった。

 中尉は、セブンまで行って牛乳とドッグフードを買ってきた。さっきから時間が気になった。セブンから学校に帰り、犬に餌を食わせ、部室まで犬を誘導してしばらく、先輩方が歩行者天国に行った。私はしばらく考えた。ここで、犬の様子を部長さん達と一緒にみているか、望みが少ないが歩行者天国に行ってみて、友達に会うか。まだ、歩行者天国は終わっていない全力で走行すればまだ間に合うかもしれない。自転車を必死にこぎ、おもちゃのトダの前あたりに到着した。

 歩行者天国の会場は、警察官と、屋台の片付けでごたごたしていた。
 仲間との再会は果す事が出来なかった。しかし、これは、仕様がないことである。それはそれで処理をするしかなかった。今日一日、空回りでも自分の心に従い動いてきた自分にちょっぴりご褒美をかった。しかし、何か妙に心残りだ。家に帰ったら親友に謝ろうと想った。

 その後、夕方に部室に戻りしばらく雑談した。犬(通称シャック大佐)と部長さん達にあいさつをして帰った。親友の家の前で私の財布に付けてあるストラップを外した。そのとき、後ろの坂の方から親友が私を呼ぶ声が聞こえてきた。どうやら、親友も今帰ってきたようだ。さっそく謝って、ストラップをあげた。親友は、ちゃんと理解してくれていた様だ。

 その日の夜、シャックの事で頭がいっぱいになった。もし、飼い主が見つからない場合は、シャックが殺されてしまうかもしれない。出来れば、どこかでシャックを匿いたい。
 翌日、いつも待ち合わせをする仲間をおいて全力で学校まで走行した。教室に荷物を下ろした後、自販のある二階の連絡橋まで行ったが牛乳が売り切れだった。

 一先ず、シャックが心配だから部室まで急いでいった。戸を開けると、昨日一緒にいた一年生のアベッチが先に来ていた。シャックもダンボールの上で寝転がっていた。しばし、シャックに餌を与えた。そして、中尉はセブンまでいって牛乳を買ってきた。シャックに牛乳を与えてしばらくすると、部長さんが登校してきた。部長さんは、なんの躊躇いもなく部室のほうまで来てくれた。先輩や、副部長さん、生徒会長さんも皆来てくれた。シャックも嬉しそうだ。かれこれやっているうちにチャイムが鳴る10分前になった。

 シャックを外に出し、紐で雨水落しとコンクリートの錘に繋いで、ダンボールを敷き、ドッグフードをダンボールの上に撒いた。先輩達は先に教室に向かった。中尉は、昨日シャックのコップ代わりに使った。牛乳のパックに今日、買ってきた牛乳を注ぎ、これで、お別れだなシャックと言い残した。後ろに置いた自転車の方に向かって歩き出したとき、シャックが寂しそうな声でクーーッ、クーーーッ!と鳴き出した。シャックに背を向けながら「シャック鳴くなよ」と目に涙を溜めながらいった。シャックはまるで、最後に恩返しとして長年に渡り傷つけられてきたこのちっぽけな中尉の心を、心の声を読み取ってくれたんだと想う。人生十五年、今までこんなふうに私の心を手に取るように見据えた奴は、一人としていなかった。「部室を離れるのが辛い。シャックを保健所に行かせたくない。」という感情が心の奥底から一気にこみ上げてくる。しかし、如何しても教室に戻らなくちゃいけない。友達や、先生達が待っているから。それに、ここは学校だ。授業に遅れる訳にはいかない。

 部室を離れるに連れ、段々と胸が締めつけられて来る気がした。部室に戻りたいが戻れない。振り向いたら余計に寂しくなる気がした。「シャックありがとう、お前のおかげで忘れかけていた何かを得た気がする。」と心の中でシャックにお礼を伝えた。

 授業が始まっても、終わっても、休み時間になっても、シャクレのことが気になる。授業が全部終わり、部活の時間になった。HR日誌を駆け足で書き、急いで部室に向かった。

 「シャーック!シャーック!?」とシャックを呼ぶが、そこには、シャックの姿がもう無かった。部室の玄関の前あたりに自転車を止めて、辺りを見回した。玄関の脇には、シャックが座っていた的張用のダンボールが二つ折りされて置いてある。ダンボールをどかしてみると、シャックに牛乳を飲ませるために使っていた紙パック。牛乳をずっと飲んで、ドッグフードを美味しそうに食べていたシャックを思い出す。玄関前に散らばったドッグフード、シャックを繋いでいた紐。お別れのとき本当にもう会えないのかもしれないとシャックも思っていたのだろう。まったく頭の回転がいい犬だと想った。


シャック大佐お前を拾ったことでお前を不幸にしてしまったかもしれない。
ごめんなさい。そして、きっとまた会おうシャック大佐。


シャック大佐の世話に立ち会ってくれた先輩方や仲間や、先生に、一緒にシャック大佐を連れてきたてくれた心の暖かい人、迷惑かけてごめんなさい。本当にありがとうございました。

 今回、自分がとった行動は正しいかどうかなんて分からない、分かるはずがない。シャック大佐が怪我をしているのは人間のせいだ。しかし、シャック大佐を拾った中尉にも責任がある。これから先、シャック大佐の事を忘れずに生きていかなくてはいけない。


あなたの目の前で同じ様な事が起こっていたら、どうしますか。


どの選択肢にしても、外れもないし、正解なんてものも存在しない。




高校生1年時代の てっちゃん中尉
コメント
No title
ウルウル(´;ω;`)

僕も小学生のころ、家の近所の公園で猫を見つけ、
友だちとともに数日間面倒を見た事があります

毎日会うことを楽しみにしていたのですが
発見してから3日後くらい経った日でしょうか

段ボールの中に子猫はおらず、数枚の写真と手紙が
残されていました

その写真には子猫が写っており、手紙には
猫は大事に育てます。今まで面倒見てくれてて
ありがとうございました。といった事が書いてありました

段ボールには自分たちが持ってきたミルクの入れ物や
キャットフードがあったので気を利かせて手紙と写真を
置いて行ってくれたんでしょうね

無事新たな飼い主に拾ってもらったようでした

でも嬉しさとともに寂しさというのもありまして
友だちと猫の幸せを喜び、この件は幕を閉じました

でも今でもよく覚えていますね(´ω`)

動物とはなぜこうも心に沁みるのでしょうか(´;ω;`)
2010/05/27(木) 20:15 | URL | かいゆぅ #-[ 編集]
No title
 胸が熱い・・・(;_:)
2010/05/27(木) 21:42 | URL | 西・アズナブル #xWZEX8f.[ 編集]
No title
犬といえば、こんな事が・・・
那須の茶臼岳の登山口の駐車場に
茶色の野良犬(多分)がいたの。
その日は、冷たい雨が降っていて
お腹すいてんだろうなあ、かわいそうだね。
なんて、思い込んで、食べ物ポテチのり塩味しか持ってなかったから、
それをあげたの。
好物ではないのかもしれないけど、食べてた。
連れて帰るわけにはいかないので、坂を下りながら
車のウィンドー越しに見えなくなるまでみてたんだけど、
雨で濡れてるっていうのもあって、
すごく、切ない気持ちになったなあ・・・
次の年、また茶臼に行った時、
『茶太郎いるかな?』(勝手に名付けた)なんて思いながら、登っていくと、いた!!
お弁当作って持ってたから、鶏のから揚げをあげたんだ。
喜んで食べてくれてたように思えた。
その次の年、また行ったんだけど・・・
もう、その姿はなかった・・・
2010/05/28(金) 07:15 | URL | へたおば #-[ 編集]
No title
中尉さんこんばんは☆
黒歴史というタイトルと中味が違うのも中尉さんらしいのかな^^
15~16歳頃の思い出もウルウルさせてくれる内容でしたねσ(゚ー^*)
みんな何かしらあるものですo(^-^)o
2010/05/29(土) 21:01 | URL | まり姫 #8m8hig/.[ 編集]
Re: No title
かいゆぅさんへ
> ウルウル(´;ω;`)

> 僕も小学生のころ、家の近所の公園で猫を見つけ、
> 友だちとともに数日間面倒を見た事があります
…そうだったんですか、捨て猫事件は中尉も一度ありました
…結局行方不明なオチでしたが(笑)

> 毎日会うことを楽しみにしていたのですが
> 発見してから3日後くらい経った日でしょうか

> 段ボールの中に子猫はおらず、数枚の写真と手紙が
> 残されていました

> その写真には子猫が写っており、手紙には
> 猫は大事に育てます。今まで面倒見てくれてて
> ありがとうございました。といった事が書いてありました
なんと律儀な拾い主だ。

> 段ボールには自分たちが持ってきたミルクの入れ物や
> キャットフードがあったので気を利かせて手紙と写真を
> 置いて行ってくれたんでしょうね
…入れ物を見たときって、何か切ないながらも当時をフラッシュバックしますよね。

> 無事新たな飼い主に拾ってもらったようでした
めでたしめでたしと。

> でも嬉しさとともに寂しさというのもありまして
> 友だちと猫の幸せを喜び、この件は幕を閉じました
いいですね。猫ちゃん無事に拾われて。これで猫ちゃんは安泰。
でも、こういう出来事ってドコとなく切ないよね。

> でも今でもよく覚えていますね(´ω`)
案外思いで深いもんです。
> 動物とはなぜこうも心に沁みるのでしょうか(´;ω;`)
中尉にもその原理は良くわからんが、心が通じるからでしょうかね。
2010/05/29(土) 21:45 | URL | 天然中尉 #-[ 編集]
Re: No title
西・アズナブルさんへ

>  胸が熱い・・・(;_:)
ありがとう御座います。
当時のインパクトでは一、ニを争う出来事でした。
2010/05/29(土) 21:46 | URL | 天然中尉 #-[ 編集]
Re: No title
へたおばさんへ
> 犬といえば、こんな事が・・・
> 那須の茶臼岳の登山口の駐車場に
> 茶色の野良犬(多分)がいたの。
> その日は、冷たい雨が降っていて
> お腹すいてんだろうなあ、かわいそうだね。
> なんて、思い込んで、食べ物ポテチのり塩味しか持ってなかったから、
> それをあげたの。

…おおっ、何と言うコンディション。中尉でも何か与えそうです。
というより、雨宿りと言いながら飼っちまいたいですwww

> 好物ではないのかもしれないけど、食べてた。
> 連れて帰るわけにはいかないので、坂を下りながら
> 車のウィンドー越しに見えなくなるまでみてたんだけど、
> 雨で濡れてるっていうのもあって、
> すごく、切ない気持ちになったなあ・・・
…その場を離れる時は、何か猛烈な罪悪感と、切なさが胸に突き刺さりますね。
その気持ち痛いほど解りますよ。

> 次の年、また茶臼に行った時、
> 『茶太郎いるかな?』(勝手に名付けた)なんて思いながら、登っていくと、いた!!
> お弁当作って持ってたから、鶏のから揚げをあげたんだ。
> 喜んで食べてくれてたように思えた。
おおっ、それは良かった茶太郎。
再会できて良かったですね。うらやましいです。

> その次の年、また行ったんだけど・・・
> もう、その姿はなかった・・・
…ふぅむ、心配になりますね。
心優しき飼い主に拾われたなら安泰なんですがね。
2010/05/29(土) 21:52 | URL | 天然中尉 #-[ 編集]
Re: No title
まり姫さんへ
> 中尉さんこんばんは☆
はい、まり姫さんこんばんは☆

> 黒歴史というタイトルと中味が違うのも中尉さんらしいのかな^^
えっ、黒歴史って意味違うんですか(汗)
テッキリ、見られたら恥ずかしい子供心の歴史のことかと(涙)

> 15~16歳頃の思い出もウルウルさせてくれる内容でしたねσ(゚ー^*)
ありがとう御座います。

> みんな何かしらあるものですo(^-^)o
そうなんですか、まり姫さんもあるんですかね?
2010/05/29(土) 21:56 | URL | 天然中尉 #-[ 編集]
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Author:てっちゃん
ダーツと軽登山、まったりした時間をこよなく愛する武士です。教員から足を洗いましたが、良さげなことは、このブログで公開できるようにマイペースに頑張ります。

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2011年
神奈川県、丹沢山塊大山登頂2回
神奈川県、丹沢山塊塔の岳登頂2回
神奈川県、丹沢山塊丹沢山登頂1回

2015年
長野県、平尾山登頂1回
福島県、二ツ箭山登頂1回
茨城県、筑波山登頂1回

一緒に軽登山してくれる山ガール募集中であります( ´ ▽ ` )ノ

コミュニティ紹介
 俺が副管理人を務めさせてもらってるコミュニティーのご紹介です。

東海地方の歴史・史跡めぐり

概要
主に東海地方の歴史や史跡などを訪れた報告や紹介を中心とし、足を延ばせる人は他地域のことも紹介するなど、歴史を楽しむコミュニティをめざします。 その他、地域情報や身の回りの近況等の紹介や愚痴などもOK。 年齢、性別、学歴、未婚、既婚いっさい関係なく楽しいブログ仲間になってほしいというのが管理人の願いです。
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